DNを書くのは何ヶ月ぶりでしょうか。
Twitterの方でご報告しましたが、先日のMORPTQでTOP8に滑り込み、
PT京都の権利を獲得することが出来ました!
4年ぶりのプロツアー出場頑張りたいと思います!
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RPTQのフォーマットはシールドだったのですが、アモンケット環境のシールドとは相性が良く
PPTQ(シールド):優勝して権利獲得
PTQ(シールド):予選5-0で決勝進出、決勝没
RPTQ(シールド):6-2でPTの権利獲得

と、かなりの好成績を残すことができました。

しかし、実はこの環境、最初の頃は全くと言っていいほど勝てませんでした

そこからどういう過程を辿って権利獲得までたどり着くことができたのか、

その過程を言語化して書きたいと思います。

■シールド環境理解のための3ステップ

シールドの環境理解には、3つのステップがあると考えています。
STEP1:カードプールを暗記する。
STEP2:環境の速度感、主要アーキタイプを知る。
STEP3:環境で勝つための「その環境のセオリー」を確立する


■STEP1:カードプールを暗記する

まずは当たり前の事ですが、新セットのカードプールを覚えないと話になりません。
「カードの絵柄を見た瞬間に能力が頭の中に浮かぶ」状態までひたすら暗記です。

ただ、カードリストとにらめっこをしていてもなかなか覚わらないので、
プレリやドラフトなど、プレイを通して覚えていくことが多いです。

この時注意しているのは「コモンを最優先で暗記する」ということ。
レアカードは動きも派手なので覚えやすく、ついついそちらを優先してしまいがちになりますが
リミテッドの主役は、レアではなく、コモンカード達です。

地味な作業ですが、ひたすらコモンのバットリやバニラクリーチャー達を暗記することが重要だと考えています。

(極論すれば、白の5マナ域のクリーチャーとしては《賞罰の天使》よりも《補給の隊商》を方が覚える方が大切)

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環境に存在するコモンの生物や除去をざっと見たところで、アモンケットがどのような環境になるかを想定しました。

最初に考えた雑感は、以下の通り。

・白の《突風掬い》(2マナ2/2督励)と《ター一門の精鋭》(4マナ2/2飛行督励)の2枚のコモンが飛び抜けて強い。
 《絶妙なタイミング》《扇持ち》《強制的永眠》といった除去も豊富で、環境最強色と思われる。

・青は、一部のフライヤーは強いものの、クリーチャーが全体的に貧弱で、除去も薄く、環境最弱色と思われる。

・《仕える者たち》や《悪運付きた造反者》といった受けるカードのマナレシオが良い。
 積極的に使いたくはないが《砂丘甲虫》(2マナ1/4)や《捷刃のケンラ》(2マナ1/3果敢)などもあり、
 2/2を並べてのビートダウンは厳しいといったイメージ。

・「督励」能力は未知数だが、攻め一辺倒の能力のため、後手時や一度盤面が硬直した後は使いにくそう。

・コモンの土地に二種類も5色が出る土地があるので、多色化が容易にできそう。

・サイクリング付きのカードはかなり入れ得感がある。

・カルトーシュは「エンチャントは弱い」という定説に従ってあまり注目しておらず。
 試練サイクルが出た時に積極採用を考える程度かな、くらいに考えていた。(緑と青は単体でも強いが…)

→結果として、受ける動きが強く、盤面が硬直しがちなので、攻めるデッキよりも、
 多色化して中速以降のカードパワーまで伸ばすデッキの方が良いと判断しました。

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そして、いざ実践へ。

プレリやPPTQでは事前の考え通り「3色の中速デッキ」を中心に組んだのですが、勝ちきれない。

督励を絡めたドブンデッキに轢き殺されたり、レアに轢き殺されたり…。

何回も負けるうちに「自分の環境に対する認識が間違っているな」と実感するようになりました。

自分の認識を改める為、他のプレイヤーと意見交換したり、戦略記事を読み漁りました。

知り合いのプレイヤーの意見を色々と聞いてみると
「前のめりに組んだ方が勝てる」「カルトーシュ強い」「督励強い」「1マナバットリ強い」
といったような意見を聞き、とても参考になりました。

また、アモンケット発売直後の行弘プロの以下の記事もかなり参考になりました。

行弘 賢が教える、『アモンケット』シールドデッキ実践編
http://coverage.mtg-jp.com/gpbei17/article/018730/

この文中でも一番印象に残ったのは

迷ったときに『攻めるようにしよう!』

という一文。

この環境は、実はかなりの前のめりの殴り合い環境なのでは、と考え直す転機となりました。

ということで、STEP2の「環境の速度感、主要アーキタイプを知る。」に続きます。

長くなりましたので一旦切ります。続きはまた後日。

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